ファクタリングと信用情報②

情報が出回った時

ファクタリング会社は、顧客の審査をする場合には、商業登記簿謄本(開業届などそれに類するモノ)、直近の決算書、売掛先との基本契約書など取引が実際に行われている証明、売掛債権に関わる契約書や発注書、そして入金が確認できる通帳に提示を求めます。

それらの書類をもとに、独自審査を行います。

情報が出回るとは

民間の企業調査会社へ、当該企業の信用情報に関する問い合わせを行い、「借入が膨らんで資金繰りが多忙」「手形が市中に回っている」「仕入れ先に支払いの遅延が発生している」「社員が大量に辞めている、給与の遅配が起こっている」などの支払い関係の“事故”について業界内で囁かれると、当該企業の情報は出回っております。

つまり、支払い関係においてネガティブな情報が出回り始めると、取引各社はその企業の動向を厳重に注意し始めます。そして、債権が残っている場合、早期の回収に動くことがほとんどです。信用不安の状況になっているからです。当然、融資している金融機関も、全額回収に取り掛かるでしょう。

信用情報の適時チェック

ファクタリング会社の対応については、もし利用側の企業の信用不安の情報の確証を得た場合、動向に注視はいたしますが、それで受付を拒否することはありません。一方で、対象となる売掛先の信用不安が確認できた場合は、慎重な対応を余儀無くされます。最悪は、ファクタリングの取引はできないこととなります。

よって、我々ファクタリング業界側も、常に業界や企業の情報や動向について、適時チェックを行っておりますが、お客さまの立場でも、取引先関係の信用情報については定期的なウォッチングが不可欠であると思われます。また、自社もどのような信用力であるのかを、客観的な情報を得ることが必要かと思われます。