ファクタリングとつなぎ融資

売掛金回収遅れは資金ショートの恐れ?

ファクタリングを採用するケースのひとつに、販売先からの売掛金が先方都合で予定日より遅れることで、資金繰りに影響を及ぼすことがあります。長い付き合いがあれば、「すまない、少し待って欲しい」と頼まれたら、邪険にできず了承してしまいます。

このような場合、手元の資金などで対応できるのであれば良いのですが、そうでない場合には資金ショートとなって、最悪は自社が破綻するケースがあります。

自社を破綻させることを回避するために、つなぎの資金を確保しなければなりません。その方法のひとつは、銀行から融資を受けることです。

銀行からの融資は厳しい?

しかし銀行は、売掛金の回収遅れによる融資は、前向きな要因ではないため、慎重なスタンスで融資の可否を決めます。銀行が懸念することは、「遅れた入金が本当に今後入金となるのか、それはいつなのか」です。さらに、なぜ入金が遅れたのかという理由も明確にしなければならないです。そして、万が一回収が不能になった場合、自社の業績に与える影響はどの程度なのか説明を求められます。

そのやりとりがあってからの融資の審査となります。このケースは、通常の融資審査より時間がかかり、最悪融資が不可となるケースもあります。なぜなら販売先が破綻し売掛金が焦げ付いて、債権者の企業も連鎖倒産する恐れがあるからです。そうなると、銀行も貸倒れになります。その可能性が高いと、銀行融資は極めて難しいです。ノンバンクなどもその傾向が強いです。

短時間での資金調達

このような場合は、ファクタリングが活用されるケースが増加傾向です。当然ながら売掛金の属性を、独自調査・審査することは確かですが、銀行のように時間を要することはありません。調査・審査して回収が見込まれる場合は、積極的に資金調達を行います。